初めて見た時からその大胆さと繊細さのバランスに深く魅了され、futanaが唯一無二の存在だと感じているTOWAVASEさん。『東洋と西洋の融合』というコンセプトがきっちりと一つの洋服の中で完結されていて、見る度に感嘆のため息が漏れてしまいます。東洋の伝統的なバティックや刺し子の技術が、西洋ならではの色遣いや配置でより洗練されたものに仕上げられていて他では見られない雰囲気を含んでいます。それが故、他方面の作家やバイヤーの中でもファンの方が多くおられます。
また、TOWAVASEさんはその服を手にする年齢やシチュエーション・気分によって見え方が変わる事も魅力の一つです。それは、その服が一つの美術品のような側面を持ち合わせてからではないかと思います。衣服としての機能美だけでは無く、伝統を繋ぐ作品としての要素がある為に、こちらが年齢を重ねる度に見る視点が変わる。それはさながら美術館に絵や彫刻・写真を見に行くような感覚かもしれません。おかれている場になじみそれを纏う人を引き立ててくれる。丁寧に使い続け、それぞれの年代での顔を見て頂きたい洋服達です。
