2018.6.26category:お知らせ
futanaは1月のオープン準備の際にとても悩んでいたことがあります。
それは、futanaで手にしていただいたお洋服や小物をどのようにしてお持ち帰りいただくかという事です。
オープン当初はお洋服などは紙袋に入れてお持ち帰りいただいていたのですが、実はこの方法は一時的なものとして取り入れた形でした。
紙袋は長く使うのは難しく、いわば使い捨ての入れ物です。環境汚染や資源保護の観点から、代替案があれば使い捨てのものを減らしていきたいと常々考えているfutanaにとっては、このショップバッグも同じく使わずにおきたいものの一つでした。
使い捨てのすべてを否定しているのではありません。むしろ使い捨ての方が生活に即していて必要不可欠なものも沢山あると思います。ただ、futanaのショップバッグに関しては無くても良い服・良いものを手にしていただく事は出来ると思うのです。今の時代紙袋は大量に作る事ができ、お洋服をそれに入れてお持ち帰りいただく事は当たり前で寧ろそれを楽しみにしてくださる方がおられる事も重々承知ではあります。一部のマーケットでは資源の保持のためショップバッグを有料化してエコバックを使う事が定着してきていますが、殆どのいわゆる物販店では買ったものをお店の袋に入れて持って帰るという流れが常識で、そんな中ショップバッグを無くすというのはとても勇気が要りました。皆さまにご理解いただけだろうか心配だったり、ご迷惑をお掛けしないか不安もあります。ですが幸いオープン以来今までで、「自分の鞄に入れて帰るので袋要らないですよ。」と優しくお声かけいただく事もあり、既にショップバッグを使わない生活が定着している方もおられます。それこそMARTAU.さんのBagのようなしっかり荷物の入る素敵な鞄にさっと買ったものを入れて持ち帰るのもスタイリッシュだと思います。いろいろな理由が相まって、7月1日以降futanaでは極力紙袋を使わずにいこうと思い、そして現在に至ります。この先、来ていただく方にたくさんのご迷惑をお掛けしてしまうようであればまた違う案を考えるかもしれません。ですがひとまず出来る事から。皆さまにコンパクトなバッグなどをお持ちいただいてそれにfutanaのお洋服を入れてお持ち帰りいただければ幸いです。お手間をお掛けしてしまい申し訳ありません。なにとぞよろしくお願いいたします。
また、ショップバッグの廃止にともないfutanaのオリジナルのモチーフバッグを作りました。
作るなら素敵なものを作りたいと思いイラストレーターの有瀬龍介さんにfutanaのモチーフを描いていただきシルクスクリーンでプリントいたしました。有料ではありますが、お持ち帰り用の鞄をお持ちでない方はこちらを使って日々のお買い物を楽しんでいただければ嬉しいです。どうか日常のいろいろな場面で使い捨てを減らす事が定着していきますように。
持続可能な消費社会。新しくものを手にする行為と、環境や周りのものを大切にする行為は十分に並行していけると感じています。何事も両極端ではなく、バランスを保ちながら進んでいきたい。futanaの一歩はとても小さな歩みですが皆さんが賛同してくだされば本当に大きな一歩になると思います。それぞれの場所からそれぞれのスピードで、今ある社会の先を考えていけますように。
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