2024.8.6category:旅の事
夏休みをいただき、ずっと行きたかった青森へ行ってきました
楽しみの気持ちが大き過ぎて、久しぶりに心配性が出たりして
行く前に風邪をひいたらどうしよう
だとか
自転車でこけたら大変
なんて、意外がられる心模様を満載にしながら迎えた旅の日
青森は想像をあっという間に飛び越える素敵な土地でした
私が一番最初に青森に惹かれたのは、奥入瀬渓流の美しさを聞いたとき
春夏秋冬
どの季節の奥入瀬も良いと聞いてどの季節からでもとにかく行ってみたいと思った場所
青森空港から車でのんびり一時間半
奥入瀬まで道草を挟む中、メーターの外気温がずっと24℃だったり そこここに春秋の花が咲いているのを見て、ススーっと肩から力が抜けて顔がふにゃふにゃ
娘に’ 何回言うん ‘ と笑われながら来れて良かったを連呼しておりました
今回は雨が降ったりやんだりの奥入瀬渓流
十和田湖から14kmに渡って流れ出る奥入瀬川は時に静かに、時に勢いを増し、どこを歩いてもそれぞれの音と色と光と風
目を瞑ったら自分の周りにだれもいないような、不思議な感覚になってドキドキする場所でした
途中、あけみさんに教えてもらった風景印を思い出していそいそと郵便局へ
葉書を1枚買って、消印として押してもらうとっておきの思い出
最終日は土曜日で郵便局があいていなかったけれど、これから行った先々で集められたらよいな
話が逸れますが、今年青森では初夏以降相次いで八甲田・十和田湖・奥入瀬渓流区域でクマが出没し6月末から当面の間八甲田登山線その他において入山規制がされていて、今回もたびたび ‘クマ出没 ‘ ‘入山禁止 ‘の文字が見られました
直ぐに知床の事を思い出しました
クマやサルやシカやその他たくさんの生き物の中にお邪魔している人
自然の中を進ませてもらっているということ
この雄大な場所をこのままの形で残そうと努める沢山の力と、時代の流れによって変化せざるを得ないというこれもまた強い力の擦り合わせ
クマやその他の生き物との関係は以前から大きなトピックの一つですが知床半島では今新たな問題として、知床岬に携帯基地局を作るかどうかの問題が持ち上がっているそうです
手付かずの自然そのままの知床岬に、人の安全を担保するための基地局
私の毎日の生活には直接関係のないことだけれど、訪れた事のある場所のお話
気になっています
と、やっぱり話が逸れましたがそんな事を考えながら車を走らせ散歩し道草をしながら辿りついた十和田湖
この日はずっと狐の嫁入りで、湖面はゆったりどっしりとした鈍色だったけれど、時折雨粒に光が射して道路がキラキラしていました
十和田では、十和田ホテルに滞在しました
建築やデザインに詳しいわけでは全くなく、でも泊まってみたかったホテル
1939年建築当時、秋田・青森・岩手三県から80名の宮大工が集められ、各々の技術を出し切って創り上げた建物
80年以上の時を経て尚一層に艶めく天然秋田杉
滞在中、幾度も館内を散歩したのですがどこを見てもどの時間帯も心地よく フゥと肌馴染む場所でした
十和田ホテルがある場所は実は秋田
十和田湖は、秋田県と青森県の県境にあって、奥入瀬渓流子ノ口から走ってくる間で県をまたぎました
いつかしっかり秋田も堪能したい
夜、図書館で見つけた日本国立公園 北海道/東北編を見つけて、過去に訪れた北海道4ツと今回の十和田八幡平をみて似ているところや違う点を思い出したりして楽しい夜更け
また この場所へこれますように
次の日は一路弘前へ
’日程中どうやらねぶたの期間だよ ’と最初は軽い気持ちだったものの少し調べ始めたらあれよあれよどうしても見たくなって、今回 ‘弘前ねぷた’を見るべく車を走らせました
弘前へ向かうほどに増えるリンゴの木
実はまだ小振りで、かわいい
弘前について、お祭りまでまだ時間があるので弘前公園近辺をふらふらと散歩
弘前城回りのお堀では鴨がエサ取りに夢中でした
光と影がうつくしかった弘前市民会館
冬はどんなふうに感じるのかしらん
散歩中にこれも今回の大きな目的だった弘前大阪屋さんへ
食べてみたかった竹流しは、本当に初めての歯ざわり
薄いのだけれどしっかり厚みがあって、’あ、ここで割れるのね ‘という気持ちをくれるパリッと感
たのしい すごい たのしい!
この製法は当初、家の長男さんが口伝で伝えられたとのこと
門外不出
一緒に買ったどら焼きもわっぷる(ワッフル生地の中にリンゴ煮)も沁みる美味しさ、絶妙な食べ応え
どら焼き
毎日食べたい・・・・・
と、おやつのこととなると違う人が出てきてしまいますが、目的のものを手に出来てほくほく顔をしながらの夜
ちゃっかり飲んでおります
やや、3日間ちゃんと毎日飲んでました
どの夜も美味しいたのしい
ゆるゆるとするうち、気づけばいよいよお祭りの時間
先ほど、’どうやらねぶたの期間だよ ‘ だなんて軽く言ったのを謝りたくなるようないっときでした
お囃子も、ねぷた(ねぶた・ねぷた、呼び方は諸説あり今もなお変遷があるようです)も、そこに集う人たちの気や動き
内側からぐぐ~っと気持ちが湧き上がって、特別な高揚感でした
歳を重ねているからか、思わず目頭をおさえてしまったりして
今日来て、今日はじめて見る人の内側をこんな風に揺さぶることが出来るって凄い
感極まってライブで流したりしてしまったけれど、見られて本当に良かった
お祭りの音は部屋に帰ってからもずっと聞こえていて、ふくふくとした心持の中に更ける夜でした
弘前でのひとこまはこちらも念願の、弘前出身のシソンヌじろうさんのアカウントで見た写真左の工藤パン
娘は同工藤パンの太宰治カステラサンド買っていた たのしい
次の日は弘前から更に北上
道中見られた、雲で顔をかくしたままの岩木山
いつか顔 見せてね
この日の目的地は津軽半島の最北端 龍飛崎(たっぴさき)でした
津軽海峡を挟んで向こう側は北海道
車で走ったら30分足らずでつくのではないかと思われる場所に北海道
これだけ近ければ、地名や音、その他さまざまなものが似ていたり同じだったりするのも理にかなってる
今まで地図や画面のなかのものだったのを実際に見ると、自分の中に納得がうまれるように思います
’なるほど、うんうん’
今回北の端(本当の最北端は大間だけれど)に来れて、一つ納得が増えてとても嬉しいです
小さい頃から本州南の端には親しみがあったけれど北には来たことがなくて
スタンプラリーのスタンプを一つ押してもらった気分
龍飛に来たこの日は、しっかりと陽が照って気温もぐいぐい上がって34℃
京都と比べるともちろん涼しいはずなのだけれどたっぷりと汗をかいた一日でした
そしていよいよ旅も終盤
娘がとても楽しみにしていた事柄
私は奥入瀬が一番の目的でしたが、娘は今回津軽三味線を聞くのが一番の目的
夜ご飯のあと地元の方の演奏を聞いた次の日は帰り際に津軽三味線の発祥の地、金木町(かなぎちょう)でも津軽三味線を堪能して今回の青森の締めくくりとなりました
当日演奏をしてくださった八月朔日(ほずみ)さんが、演奏の間に少し津軽三味線の事を教えてくださったのが娘も私もとても楽しくて
つねづねどこへ行っても感じる事柄だけれど、プロの話 素敵
三味線会館のすぐ横にある太宰治記念館も見応えがありました
とても栄えた津島家
見るもの見るもの羨ましくなる調度品や小物満載
こんなにも満ち足りているように見えるのに
埋まらないものも あるのねぇ
出発までまだ少し時間があるので鶴の舞橋へ
‘ 行けたらいいな ‘ が叶ってうれしさ重なるかさなる
青森から夕方の飛行機に乗って帰りついたのは夜の10時
はじめての東北
はじめての青森
今回夏だったから次は秋か冬が見てみたい
今回西側しか見れてないから東も行ってみたい
これを書きながら、そんな風に思っています
行きたい場所があると
力がむくむく湧いてくる
行きたい場所へ ゆく為に
さ さささ!
今日も今日とて 健康第一
満ち満ちたこのままで
わいのわいのと残暑を乗り切るぞーい!
やー!!